元ヤンヒーロー・パープル

ヒーロー戦隊レインボーに新しい仲間が加わった。
ブルーが方向性の違いで辞めたのだ。その仲間は龍二という元ヤンだった。が、今は正義を愛する青年だ。腕っ節もある。
リーダーのレッドが龍二のカラーを決定した。
「君はパープルだ」
「ヤンキーカラーじゃん」
パープルは期待通りの活躍ぶりだった。
しかし、バイクに乗ると、パープルは元暴走族の血が騒いでしまうのだ。

パープルはついに我慢できず、暴走を始めてしまった。
「あのころを思い出すぜ！」
とその時、後ろから悪党たちがバイクで追いかけてきた。悪党が追いついた。
「あれ？龍二さん」
「おぅ、拓也じゃねぇか」
元ヤン仲間の後輩だった。
龍二と悪党たちは、時を忘れ、昔の武勇伝を語り合い、龍二が世界平和を熱く語ると、悪党たちは感動して涙を流した。
こうして龍二の熱意で街は平和を取り戻したのである。
「おいおい、それじゃ番組が成り立たたねぇだろ」とレッド。