新ゲンゴウ

時は2019年4月1日、11時30分。
ある惑星から来た調査隊が大阪を訪れていた。

「隊長、ここがオオサカのドウトンボリです」
「ずいぶん大きな看板だな。うちの星にはあんなものはない」

集まっていた群衆から「ワーッ」と歓声が上がった。

「何があったんだ？」
「なんでも、新しいゲンゴウが発表されたとか」
「ゲンゴウ？」

「人々は『レイワだって』と口にしていました。きっと関係があるのでしょう」
「なるほど」

彼らは宇宙船に戻って、データベースを調べてみた。
「ゲンゴウ、と……。」

「隊長、分かりました」
「よし、続けろ」

「水生の昆虫。体長35～40ミリメートル。体は長卵形で平たく、黒色で緑銅光沢があり、外縁部や肢は暗黄褐色。池や沼にすみ、昆虫・小魚などを捕食する」

それはゲンゴロウや！

＊引用元：「スーパー大辞林3.0」アプリ版