3月31日
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「別れてほしいの」
彼女の見たことのない表情に驚いた。いつもの明るい笑顔はない。眉間には皺が寄り、口もとは強ばっていた。
最初僕は彼女に何を言われたか、わからなかった。
「え…」
それでもじわじわと彼女の言葉は僕の心に影を落とした。僕は何かをやってしまったんだろうか。大好きな恋人とどこですれ違ってしまったんだろうか。
俯いた僕を見て、唐突に彼女が吹き出した。いつもの花の咲くような笑顔で言う。
「ごめん、嘘。今日なんの日かわかる?」
え?ああ、そうか!
驚いた。たちの悪い嘘だ。でも許してあげよう。だって今日は、エイプリルフー…
ル。
と、思ったところで目が覚めた。
時計を確認する。4月1日am2:10。
僕は頭を抱えてベッドの上でうずくまった。
彼女に言われたのは昨日。
都合のいい夢に、涙が出た。
彼女の見たことのない表情に驚いた。いつもの明るい笑顔はない。眉間には皺が寄り、口もとは強ばっていた。
最初僕は彼女に何を言われたか、わからなかった。
「え…」
それでもじわじわと彼女の言葉は僕の心に影を落とした。僕は何かをやってしまったんだろうか。大好きな恋人とどこですれ違ってしまったんだろうか。
俯いた僕を見て、唐突に彼女が吹き出した。いつもの花の咲くような笑顔で言う。
「ごめん、嘘。今日なんの日かわかる?」
え?ああ、そうか!
驚いた。たちの悪い嘘だ。でも許してあげよう。だって今日は、エイプリルフー…
ル。
と、思ったところで目が覚めた。
時計を確認する。4月1日am2:10。
僕は頭を抱えてベッドの上でうずくまった。
彼女に言われたのは昨日。
都合のいい夢に、涙が出た。
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公開:19/04/01 16:10
更新:19/04/01 21:03
更新:19/04/01 21:03
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