哀しさに

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もうこのまま消えて無くなってしまってもいいかな、なんて世迷い言を思ってしまったりする。

泡になった人魚姫のように、海の藻屑となって誰の記憶からも消え去ってしまってもいいや、なんて馬鹿なことを考えたりする。

そんな私の隣で静かに眠る君の、頬に流れる横髪に触れる。

嫌になるほど綺麗だった。
恋愛
公開:19/04/01 09:33

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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