エッセイ

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小さい頃は朝の光や風の音、それから小鳥のさえずりを聞くのが好きだった。遠くで走る車の音が、風の流れる音に聞こえた。色んな音に包まれて、私は育った。
教室の、時々誰もいなくなる静けさが好きだった。遠くで誰かが笑ってる。黒板や鉛筆の音や誰かの囁き。それらが机や壁に染み込んでゆっくり思い出される。
信じていたものが剥がされて、自分の小ささを思い知ったあの時も、その言葉は変わらずあった。
ずっとそばにいた。90年代が終わる時に感じた不安に少し似ている。
数字が変わっただけだった。だから必ずそれも馴染むだろう。懐かしい言葉の一つになって、私の心に刻まれる。
『元号』が変わる。たったそれだけのことだけど、終わりがくるのはやっぱり寂しい。
もう少しで発表だ。
『平成』。もうしばらくよろしくね。
その他
公開:19/04/01 08:45
更新:19/04/01 21:33
思ったこと 平成=青春時代 新元号祭り

風月堂( 札幌 )

400文字の面白さに惹かれて始めました!
文字や詩のようなものを書くのが趣味です。
情緒不安定気味でアゲサゲ落差のひどい人間ですw
いろんな方々の作品を読んで、心を豊かにしていきたいです。

無料の電子書籍をつくりました。
『ショートショート作品集カプセルホテル【】SPACE』
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『枇杷の独り言』
ショートショートコンテスト『家族』最優秀賞頂きました。

写真は全て自前でやっています(笑)

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