苦しみ

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時々、どうしようもなく苦しいと思うことがある。

そんなときは決まって隣には君がいて、どことなく不安そうな表情で君は僕を覗き上げてくる。

陽が落ちるのが早くなってきた秋の暮れ、僕らは手の一つも繋げずに坂を下る。

チリンチリンとどこかから季節外れの風鈴の音がして、僕は視線を上げ息を吐いた。
恋愛
公開:19/03/29 08:23

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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