11
8

夕食中、ママが定規を持って近づいてくる。貧乏揺すりは治したのにと思ったら、左手が叩かれたので箸を右手に持ち替えた。
パパが震えてママの顔色をうかがう。野球道具を買ってくれたり勉強を教えてくれたりするのは、良いパパをしてるかママがいつも見てるからなんだ。
でも到頭悪い事をしたらしい。お仕置きが待っていた。

ぐったり倒れているパパを見下ろしママが言う。
「やりなさい。罰を与えるの」

数日後、僕の左膝にパパの顔が浮き出てきた。ママじゃなくて僕なのは、止めを刺したからかママが怖いだけなのか。
とにかくこれじゃ膝小僧ならぬ膝親父だ。気付かれない様に夕食の席に着くと、ママが定規を軋ませ近づいてくる。箸は右手に持ってるのになと思ったら、左膝が貧乏揺すりをしていた。やっぱりママが怖かったのか。

部屋に戻り叩かれた膝を見てみると、パパが白目をむいていた。それは僕がバットを振り下ろした時と同じ顔だった。
ホラー
公開:19/03/30 11:06
更新:19/03/30 17:07

くろせさんきち( 園山グラウンド )

諸君、私は400字が好きだ
諸君、私は400字が好きだ
諸君、私は400字が大好きだ

猫コンテスト入賞∶猫神様
ベルモニー節目コン入賞∶十代の潜水生活
空想競技2020入賞∶魔法使いの風船バレー
                ∶誰そ彼高跳

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容