203. タンス預金でデート♡

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今日は生まれて初めてのデートだ!
同級生の結希から卒業式に告白されて、その後付き合うこととなった。

僕は洋服ダンスの上の段の左奥に手を伸ばす。あった!
小学生の頃買ったポーチにお年玉貯金をしていて、下着と一緒にこっそりしまっているのだ。
毎月のお小遣いは五千円なのだが、殆ど学校帰りの飲食で使ってしまうのでこれだけが救いだ。

僕なりのおシャレをして、早めに家を出た。
ちょっと背伸びだけど、原宿の流行りのスイーツのお店に行くことにしていたので、駅で彼女と合流し早速竹下通りへ。
春休みだから、平日とはいえ混んでいる。
緊張しつつ、手を繋ぎ目的地へ。
そしたらなんとそのお店で姉ちゃんがバイトをしていた!

注文を終え、彼女がトイレに行っている隙にメモを渡してきた。
「私あんたのATMだからお金足りなかったら言いなよー」
姉ちゃん( ;∀;)

「まぁあんたのタンス預金から盗んだお金だけどね」
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公開:19/03/30 09:00
更新:19/03/30 13:16
スクー タンス預金デート お忍びATM

ことのは もも。( 日本 関東 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

 

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