内臓二十物語 第三臓(胃)
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殺っちまった。死体をどうする?
頭を抱えていると、目の前に鞄をもった悪魔が現れた。
「お困りのようですね。良いものがありますよ」
悪魔は鞄から赤黒い袋を取り出した。
「鬼の胃袋です。死体を骨まで短時間で消化してくれます」
「まさか、それで代わりに魂でもくれと言うのか」
「いいえ。只今キャンペーン期間で無料でお譲りしています」
「無料?」
「はい。但しモニターになっていただくのが条件です」
「ハッ、お安い御用だ」
「契約を破ったら魂をいただきますよ」
私は書類にサインし、鬼の胃袋を受け取った。胃袋に死体を入れると、みるみる消化していく。私は大声で笑いたくなった。
モニターか。書類を読む。
無料30日間モニター。必ず11体以上の新しい死体をご用意ください。消化時間、使用感、満足度…
11体?あと10人の死体がいるのか?なんてこった!
頭を抱えた私の前に悪魔が現れた。
「お困りのようですね」
頭を抱えていると、目の前に鞄をもった悪魔が現れた。
「お困りのようですね。良いものがありますよ」
悪魔は鞄から赤黒い袋を取り出した。
「鬼の胃袋です。死体を骨まで短時間で消化してくれます」
「まさか、それで代わりに魂でもくれと言うのか」
「いいえ。只今キャンペーン期間で無料でお譲りしています」
「無料?」
「はい。但しモニターになっていただくのが条件です」
「ハッ、お安い御用だ」
「契約を破ったら魂をいただきますよ」
私は書類にサインし、鬼の胃袋を受け取った。胃袋に死体を入れると、みるみる消化していく。私は大声で笑いたくなった。
モニターか。書類を読む。
無料30日間モニター。必ず11体以上の新しい死体をご用意ください。消化時間、使用感、満足度…
11体?あと10人の死体がいるのか?なんてこった!
頭を抱えた私の前に悪魔が現れた。
「お困りのようですね」
その他
公開:19/03/29 22:43
更新:19/04/03 20:31
更新:19/04/03 20:31
内臓二十物語
第三臓
原案そるとばたあ
人間界で書いたり読んだりしてる骸骨。白むうと黒むうがいます。読書、音楽、舞台、昆虫が好き。松尾スズキと大人計画を愛する。ショートショートマガジン『ベリショーズ 』編集。そるとばたあ@ことば遊びのマネージャー。
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