帰り道の忘れ物
1
5
「タカシ、今日が授業参観日だって事を忘れているなんて。当日に言われても困るわ」
「ごめんなさい」
「もう、あなたは人一倍忘れっぽいんだからしっかりしなさいよ」
「ああ、これは田中さんの奥様」
「タカシ、あの人、誰だったかしら」
「父さんの上司だよ。母さんもしっかりして」
「まあ、今後ともよろしくお願いします」
「あっ、しまった。家のガスの元栓を閉め忘れていたわ」
「大丈夫だよ。僕が家の窓を全開にしてきたから」
「泥棒が入らないかしら」
「大丈夫だよ。僕が家から出る時に上手い具合にお客さんが窓から入って来たから。僕がそのお客さんに留守番をお願いしておいたよ」
「どんな人?もしかして怪しい人?」
「もう、母さんは心配性だな。ちゃんとスーツを着た礼儀正しいセールスマンだったよ。その叔父さんも「自分は全然怪しい者じゃないですからお任せください」と言っていたから。
「それなら安心ね」
「ごめんなさい」
「もう、あなたは人一倍忘れっぽいんだからしっかりしなさいよ」
「ああ、これは田中さんの奥様」
「タカシ、あの人、誰だったかしら」
「父さんの上司だよ。母さんもしっかりして」
「まあ、今後ともよろしくお願いします」
「あっ、しまった。家のガスの元栓を閉め忘れていたわ」
「大丈夫だよ。僕が家の窓を全開にしてきたから」
「泥棒が入らないかしら」
「大丈夫だよ。僕が家から出る時に上手い具合にお客さんが窓から入って来たから。僕がそのお客さんに留守番をお願いしておいたよ」
「どんな人?もしかして怪しい人?」
「もう、母さんは心配性だな。ちゃんとスーツを着た礼儀正しいセールスマンだったよ。その叔父さんも「自分は全然怪しい者じゃないですからお任せください」と言っていたから。
「それなら安心ね」
公開:19/03/27 14:00
更新:19/03/27 14:03
更新:19/03/27 14:03
ログインするとコメントを投稿できます