花神異聞~番外編~2
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「どうかしましたか、アベルさん」
「いえ、なんでもありません」
メイド喫茶という慣れない場所にいるせいだろうか、そんな風にツムオは考えた。
アベルもまた気になっていたのだ。
あのイサナミという女性と、さきほどのイサナキという男性。
おそらく、普通の人間ではない。
「面白いな」
ぜひ、二人ともうちの店に来てもらいたいものだ。いい実験材料になるだろう。
「お待たせいたしました」
しばらくして、イサナミがトレイにコーヒーを載せて近づいてきた。
そして、それは起こった。
「きゃあ!」
イサナミが、何もないつるつるの床につっかかって、前のめりにつんのめって転んだのだ。一体誰がイサナミにこのような、ほぼパーフェクトなドジっ子属性が備わっているなどと、想像できただろうか。
イサナミの手を離れたコーヒーカップが宙を舞う。なみなみと注がれたコーヒーは当然のごとく、
全て、ツムオのジャージに降り注いだ。
「いえ、なんでもありません」
メイド喫茶という慣れない場所にいるせいだろうか、そんな風にツムオは考えた。
アベルもまた気になっていたのだ。
あのイサナミという女性と、さきほどのイサナキという男性。
おそらく、普通の人間ではない。
「面白いな」
ぜひ、二人ともうちの店に来てもらいたいものだ。いい実験材料になるだろう。
「お待たせいたしました」
しばらくして、イサナミがトレイにコーヒーを載せて近づいてきた。
そして、それは起こった。
「きゃあ!」
イサナミが、何もないつるつるの床につっかかって、前のめりにつんのめって転んだのだ。一体誰がイサナミにこのような、ほぼパーフェクトなドジっ子属性が備わっているなどと、想像できただろうか。
イサナミの手を離れたコーヒーカップが宙を舞う。なみなみと注がれたコーヒーは当然のごとく、
全て、ツムオのジャージに降り注いだ。
その他
公開:19/03/26 18:26
更新:19/03/27 17:51
更新:19/03/27 17:51
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