機動ペンチ「カンタン」
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親父のDYIグッズから何やら珍しい物を見つけた。
『機動ペンチ「カンタン」』と名のついた道具。BOXの中に横たわる白い道具はどうやらペンチらしい。手に取りグリップを握ると先が開いた。
「こいつ..動くぞ」
説明書を見た。
「こいつか?」とグリップに付いている小さなボタンを押した。力を全く入れずに開閉が出来る。
「親父がのめり込むはずだ」
僕は学校の技術の時間に使ってみた。針金は5本くらいなら楽に曲げられ、友達にも羨ましいがられた。
そこに赤い炊飯ジャーの異名を持つ悪友が現れ、「カンタン」を取り上げた。イキナリの行動は通常の3倍早い。その時僕の指を挟んだ。
「親父にもはさまれたことないのに」と言うと
「坊やだからさ」
とジャーは言った。さらに
「2手3手先を考えて行うものだ」と僕のドン臭さを笑われた。
「くそ〜僕が一番カンタンを上手に使えるんだ!」僕は壁を殴った。
『機動ペンチ「カンタン」』と名のついた道具。BOXの中に横たわる白い道具はどうやらペンチらしい。手に取りグリップを握ると先が開いた。
「こいつ..動くぞ」
説明書を見た。
「こいつか?」とグリップに付いている小さなボタンを押した。力を全く入れずに開閉が出来る。
「親父がのめり込むはずだ」
僕は学校の技術の時間に使ってみた。針金は5本くらいなら楽に曲げられ、友達にも羨ましいがられた。
そこに赤い炊飯ジャーの異名を持つ悪友が現れ、「カンタン」を取り上げた。イキナリの行動は通常の3倍早い。その時僕の指を挟んだ。
「親父にもはさまれたことないのに」と言うと
「坊やだからさ」
とジャーは言った。さらに
「2手3手先を考えて行うものだ」と僕のドン臭さを笑われた。
「くそ〜僕が一番カンタンを上手に使えるんだ!」僕は壁を殴った。
その他
公開:19/03/26 14:56
いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。
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