初夏にて

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日当たりの良いこの部屋に吹き込む初夏の風よ、吹き飛ばしてしまえ、わたしに紐づくもの全て。

汗と涙の混じった早過ぎる熱帯夜ごと、持ち去ってしまえ。

あなたを怒らせた、わたしは泣かされた。

そんな事実、消し去ってしまえ。

暑さでぼんやりとするわたしを、揺れるカーテンが薄水色の外界から隠した。
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公開:19/03/26 13:55

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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