冷たい人

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天まで届きそうな険しい幹をよじ登って行く。
夜明けまでに頂上へ辿り着かなければ。
この植物の先端には花の精霊がいると言う。
民俗学者の僕は精霊に会うことが長年の夢だった。
道中は危険がいっぱいだ。
巨大な芋虫。ハダニ。アブラムシ。
やっとの事で辿り着いた。
そこには大きな蕾があった。
やがて日が昇ると花が咲き、美しい女性が現れる。
暫し見とれていると精霊は口を開いた。
「はぁ?誰あんた?ウザイんだけど」
吃驚してぼうと立っていると精霊は更に続けた。
「やっと目が覚めたっつうのにテンション下がったわー」と欠伸をした。
僕は慌ててここに来た目的を話した。
聞いているのか聞いてないのか、精霊は口を半開きでジーッとこちらを見ながら座っている。
何かに気づいた精霊は「あ、もう時間だから。じゃねー」と言い残しパッと消えてしまった。
レタスの精霊は花言葉の通り冷たい性格と確認出来、僕は嬉しくなった。
ファンタジー
公開:19/03/24 12:00
更新:19/03/24 09:55
レタス 花言葉 冷たい人

林 孝光( 東京 )

普段は四コマ漫画を描いたり、イラストを描いて遊んでいます。

ショートショートは中学生の時に筒井康隆先生に出会って衝撃を受けて、星新一先生、藤子F不二雄先生と手を伸ばして読み漁り自分なりに執筆をしていました。

よろしくお願いします❣️

ショートショートの漫画も執筆しています。

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