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体育の授業中、突き指をしてしまった僕は保健室で手当てをしてもらうと月教室へと向かった。
「おお!待っていたよ。早速君の突き指を見せてくれ!…なんて素晴らしい突き指だ!これなら満月になれるぞ!」
先生は大喜びで僕の突き指を黄色く塗りました。
「ここに指を入れるんだ」
先生に言われ、黒い水の張った盆に突き指を入れました。
すると地球に綺麗な満月が浮かびました。
「ありがとう。ここ最近、綺麗な突き指がなくて地球に良い月を見せることが出来なかったんだ」
喜んでいた先生ですがその顔はどんどん険しくなっています。
「ん?満月が赤くなっている?君、もしかしてそれは突き指じゃなくて骨折しているんじゃないか!?」
盆から指を引き上げると先生の予想通り、僕の指は骨折していたようで赤黒くなっていました。
僕は先生に連れられて病院に向かいました。
地球をふと見ると「不吉の月だ」と人々が悲痛な顔を浮かべていました。
公開:19/03/23 18:28

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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