えりまきエリー
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あいつが家に帰ってきた。ネクタイを緩めるとソファに座り込んで溜息をつく。全く、仕事のしすぎなんだよ。私はあいつの膝に横たわって疲れた顔を見上げた。あいつは私の顔を見下ろし、くしゃりと笑う。
「お前はいいよなあ」
それから私の背中とお尻を撫で、抱き寄せると耳元に口を寄せて囁いてきた。
「君の黒い襟巻き、いつ見てもかわいいね」
何言ってんだか。私が背伸びをして逃げると、あいつは冷蔵庫に向かっていく。プシュッと音を立てて缶を開ける。ビールと缶だ。
「一緒に飲もうか。特別だよ」
気が利くじゃない。私はあいつの後ろについていった。体を擦り寄せ、背中をひっかいて、早く早くと甘えた。
「君はこっち」
用意されたご馳走に、お腹が鳴った。
「マグロ好きだね、エリー」
白い体に黒い襟巻き柄。猫のエリーがハグハグ食べてる。新発売の猫缶を食べてご満悦だ。襟巻き柄のブチ猫エリー。君から元気をもらったよ。
「お前はいいよなあ」
それから私の背中とお尻を撫で、抱き寄せると耳元に口を寄せて囁いてきた。
「君の黒い襟巻き、いつ見てもかわいいね」
何言ってんだか。私が背伸びをして逃げると、あいつは冷蔵庫に向かっていく。プシュッと音を立てて缶を開ける。ビールと缶だ。
「一緒に飲もうか。特別だよ」
気が利くじゃない。私はあいつの後ろについていった。体を擦り寄せ、背中をひっかいて、早く早くと甘えた。
「君はこっち」
用意されたご馳走に、お腹が鳴った。
「マグロ好きだね、エリー」
白い体に黒い襟巻き柄。猫のエリーがハグハグ食べてる。新発売の猫缶を食べてご満悦だ。襟巻き柄のブチ猫エリー。君から元気をもらったよ。
その他
公開:19/03/23 17:56
どうも猫を書きたくなる。
400文字の面白さに惹かれて始めました!
文字や詩のようなものを書くのが趣味です。
情緒不安定気味でアゲサゲ落差のひどい人間ですw
いろんな方々の作品を読んで、心を豊かにしていきたいです。
無料の電子書籍をつくりました。
『ショートショート作品集カプセルホテル【】SPACE』
a.co/1VIyjHz
『枇杷の独り言』
ショートショートコンテスト『家族』最優秀賞頂きました。
写真は全て自前でやっています(笑)
こちらで写真を紹介、ハガキにと販売しております!
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