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集団自殺事件を追っている刑事の俺は遺族に聞き込みをしている。
自殺なんて心が弱い奴のすることだ。そんな考え俺には理解出来ん。
しかし刑事という仕事柄聞き込みはしなきゃならん。今日も意味のない聞き込みを始めた。
「私の息子はいじめで」何故殴り返さなかった?
「毎日が退屈だと」若造が何を言う?
「不治の病を患っていて」これなら分かる。前にドラマで見た。あれは泣けたな。
「心中、お察しいたします」
気付けば心にもないことを口にしていた。その時だ。俺は急激に死にたくなった。
「ありがとうございます。心中を察してくれるなんて貴方も一緒に逝ってくれるんですね」
何を言っている?やめろ!近づくな!
「私達、レミングス家は貴方の心中を歓迎します」
俺の足はビルの屋上へと歩を進め、こいつらと飛び降りた。

集団自殺事件を調べている警察官の僕は遺族に話を聞いている。
なぜ自殺なんてするのか僕には理解できない。
ホラー
公開:19/03/22 19:52

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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