No.134 リスペクトとオマージュ

16
8

リスペクトとオマージュが互いに譲りあっている。

「どうぞお先に」「いえいえあなたこそ」

「これ貰ってもらわないと困るから」「こんな所で…引っ込めて頂戴」

何か親戚のおばちゃん同士のお会計時の会話みたくなっている。

まずリスペクトが毅然として会見する。

「私がリスペクトしているのは、あの偉大なビー…」突然ピーという消音が入る。

「商標権上問題です」顧問弁護士からキツい一言。

「私のオマージュ作品はスティーブンス…」ピー。警告音が又鳴る。弁護士はあきれ顔だ。


「ちょっと待ったー」記者会見場の扉を開け1人の大物が入って来る。『インスパイアー』とネームをつけている。

会場内の記者たちはインスパイアーが同業者だと気付く。

インスパイアーは質問する。

「好きな映画は?」

「えーと インタビュー ウイズ ヴァンパイ…」あ~~。インタビュアーたちは血で血を争う展開に巻き込まれた。
ホラー
公開:19/03/22 08:19
更新:19/06/15 20:21
インスパイアーの噛みつき インタビューのおかげで 会場内の人々が 皆ヴァンパイアとなった事は 言うまでもない

ゆっち( 北海道 )

星新一さんを尊敬しています。ショートショート大好きです!『素数』(例えば2、3、5、7、11、13……)は、1と自分自身の数字でしか割り切れません。そんな素数の割り切れない気持ちと自分(私)の割り切れないやりきれない気持ちをすり合わせた日常を送っています。素数は無数に存在することから、連続性や永遠性をいつも妄想しています!

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容