ロボット

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涼子は、コンクリートの柱に身をかがめ、隠れ、銃に弾を補充した。

相手の機体は、円盤形の頭の部分を全回転させ、前についているセンサーで涼子の姿を探し、すぐに目標を捕らえ、銃を乱射した。

涼子は、相手の攻撃をかわしながら、勢いよく駆け出し、柱から柱へと移動しながら、徐々に、相手との距離を縮めた。

相手の機体が、ぐるりとセンサーの目を回している隙に、涼子は柱の陰から飛び出し、機体のセンサーの目をめがけて発砲した。

涼子の放った弾は、機体のセンサーの目を貫通した。
機体はプシューッと音を立てて、八つ足を折り畳み、その場に崩れ落ちた。

ついに、人間とロボットの戦いに決着がついた。
人間は、便利さを優先したあまり、ロボット産業を拡大し、挙げ句の果てに、人間と同じ知能までも授けてしまった。
その結果が、招いた惨劇である。
その他
公開:19/03/27 01:00
更新:19/03/27 00:47

神代博志( グスク )









 

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