花見おじさん
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春がやってきて、桜が咲いた。
桜の木が部屋の窓からすぐそこに見える。
だから私はこの家を選んだ。
選んだのだけれど……
「もっとツブツブしてるもんかと……それはイクラか!」
「意外とネバネバしませんね。それはオクラか!」
「どうした暗い顔して……ネクラか!」
「眠くなってきてた……何か頭に敷くもの……それはマクラか!」
花見客のおじさんたちがうるさい。
しかしなんでおじさんばかりなのだろう?
もっと他の団体、子供も交えた家族同士の付き合いとか、女子会とか、大学生のサークルとか、いてもおかしくないのに。
私は不思議に思って、いつもはカーテンを閉めて過ごすところを、おじさん達の観察にあてた。
するとどうだろう、日が沈んだところから、おじさん達がどんどん縮んでいくではないか。
見に行くと、おじさんはみんな小さくなって地面に生えていた。
私は次の日、おじさんの草を全て引っこ抜いた。
桜の木が部屋の窓からすぐそこに見える。
だから私はこの家を選んだ。
選んだのだけれど……
「もっとツブツブしてるもんかと……それはイクラか!」
「意外とネバネバしませんね。それはオクラか!」
「どうした暗い顔して……ネクラか!」
「眠くなってきてた……何か頭に敷くもの……それはマクラか!」
花見客のおじさんたちがうるさい。
しかしなんでおじさんばかりなのだろう?
もっと他の団体、子供も交えた家族同士の付き合いとか、女子会とか、大学生のサークルとか、いてもおかしくないのに。
私は不思議に思って、いつもはカーテンを閉めて過ごすところを、おじさん達の観察にあてた。
するとどうだろう、日が沈んだところから、おじさん達がどんどん縮んでいくではないか。
見に行くと、おじさんはみんな小さくなって地面に生えていた。
私は次の日、おじさんの草を全て引っこ抜いた。
ファンタジー
公開:19/03/22 22:07
花見
桜
シュール
ダジャレ
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