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うちには小人さんが住んでいる。
そう「靴屋の小人」という童話に出てくるお手伝いをしてくれる小人さん。
まあ姿は見たことないんだけどね。
「彼女にふられちゃってさ」
落ち込んで独り言を言った次の日玄関に新しい雨傘があった。
違うんだよ小人さん。
雨に降られたんじゃないし。
「夢も希望もなくなっちゃった」
そう言ってため息をついた次の朝、食卓の上に米とゴボウが置いてあった。
お~い小人さんわざとやってない?
つまんないボケで笑わせて元気づけようとしてくれてる?
でもこの気持ちはどうしようもなんないね。
あの子よりもっと可愛らしい彼女ができれば別だけど。
いや、僕自身が変わらなくちゃ。
女の子が好きになるような、かっこよくて頭のいい男にならなくちゃね。
「よ~し、生まれ変わった気になって頑張るぞ!」
そう言って眠った次の日。
僕は動けなかった。
庭で緑の葉っぱをたくさん付けた木になっていたんだ。
ファンタジー
公開:19/03/20 13:36

家韮真実(いえにら・まみ)( 兵庫県 )

もともとは漫画を描いていました。
漫画のアイデアを文字で書いているうちにショートショートも書くようになったんですよね。
名前はもちろんペンネーム。
実際にはない名字を考えました。
読みは、男の子気分の時は『いえにら・まさみ』
女の子気分の時は『いえにら・まみ』に変わります(笑)

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