200. LPじいちゃん

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闘病中だったじいちゃんが桜の開花と共に亡くなった。そんなじいちゃんの棺には、大好きで毎日のように聴いていたプレスリーのLPを家族皆で納めてあげた。これなら天国へ行っても淋しくはないだろう。

葬儀が無事に終わり遺骨と共に帰宅し、部屋で寝ていたら誰かが俺の肩を叩いた。

「おぃ、ユウジ」

頭に天使の輪の代わりに、LPを乗せてるじいちゃんが立っていた。

『え?じいちゃん?なに、どうしたの?』
「プレーヤーはどこじゃ?あれがないとレコードは聴けんからのぅ」

……ベッドからずり落ちそうになって目が覚めた。あぁ夢か……。
俺は早速父さんにこのことを伝えた。

「そうか、プレーヤーには気づかなかったなぁ……」

『わかったよ。じゃあ俺がPCで曲を買ってiPodに入れるよ』
俺は数日かけて彼の曲をそれに入れるとイヤホンと共に仏壇に供えた。

「ユウジ、おれは補聴器しとるからイヤホンは使えんのじゃ」
その他
公開:19/03/21 00:37
更新:19/03/22 00:53
昨日はLPレコードの日でした 記念すべき200作め☆

ことのは もも( 日本 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
最近書いたものと昔書いたものをランダムにアップしています。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します☆

2018年5月から書き始めて、2019年3月の時点で200作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツ書いていこうと思います(*^^*)
 

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