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私は書類審査の結果、Gメンとして採用された。
仕事は簡単だ。店の中を巡回し、怪しい人間がいたら本部に連絡するだけ。実に割りのいい商売だ。
ある日、私はいつもの様に物陰に隠れ、店内の様子を見ていた。すると突然、女子高生が「あそこにGメンがいるわよ。」と私を指差し、騒ぎだした。
「ちょっとあなた、困りますよ」
当然の如く私は女子高生に抗議した。
けれども女子高生は「キャー、Gメンがこっちに来たわ。誰か助けてー」と叫んだ。
周囲には「何だ、どうした」と野次馬がどんどん集まってくる。
「違う、私は何もしていない。この女子高生が急に叫んだんだ」
私は近くにいたおばさんに助けを求めた。
だが、おばさんは「こりゃ、大物だね。安心しな。あたしに退治してやるよ」と女子高生の方を見て言った。
私はパニックである。
そうだ、本部に連絡して見よう。
ピポパ
プルル、ガチャ
すまない。現在、我々も身動きが取れません
公開:19/03/19 15:24
更新:19/03/19 22:36

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