後悔

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誰かのために生きるより、わたしはわたしのためだけに生きていきたかった。

もう力も入らない指で、ここにはいないあなたを呼んで、わたしは後悔を口にする。

これまで歩んだ人生を悔やみはしないけれど、一度くらい、あなたのために生きてみるんだったと。

開いた戸から覗く曇天が、雨を降らす前のこと。
ファンタジー
公開:19/03/19 07:28

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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