199. 研究の成果

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人間は年を取ると転んで二度と歩けなくなることも多いので、四つ足で歩けるようにと試行錯誤していた奈良在住のS博士と助手たちが、続けてきた研究をこの度結実させた。
遺伝子を操作して手足の長さや頭の大きさ位置を変え、四本足でスムーズに走ったり歩けるようにしたのだ。
しかし、いきなりそんな形の人間が生まれるとそれまでの二足歩行の人間から気味悪がられるので、鹿と酷似させて様子を伺うことにした。
鹿ニンゲンたちは思った通り本来の鹿と区別がつかないほど街に馴染んだ。しかし脳の中身は人間なので思わぬヤンチャを始めた。
2歳になると鹿煎餅を食べず玩具にし、3歳になると糞を投げ合って遊んだ。

それを見つけた鹿たちは自分たちと違うことに気が付いたようで、S博士のところに直談判しに来た。
「この状況は見逃せません。我々は神なのですからしかるべきところに出て話し合いを─」

博士は眉を下げシカられる覚悟を決めた。
SF
公開:19/03/18 00:00
更新:19/03/18 10:44

ことのは もも( 日本 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
最近書いたものと昔書いたものをランダムにアップしています。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します☆

2018年5月から書き始めて、2019年3月の時点で200作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツ書いていこうと思います(*^^*)
 

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