悪霊実験記録

「笑いの可能性を追求する為、コンビ芸人を悪霊の住む部屋に閉じ込めた実験の記録。これだ」
「しかし教授、これまでそれを観た者には…」
「我々が追い求めてた物だよ、さあ観よう」

「どもー、いきなりベタですけどね、隣の家に囲いが出来たんだってね」
「へい！？冷た！何今の？…あ、でも私には無駄ですわ、だって周りから浮いとる存在言われてるからね、いざとなったら囲いより高くこうぷかぶかと…浮いとる…本当に俺の体浮いとる…」
「…ああ、器用やな君、雲みたいに。でもそれやと強風の日とか大変やで、こないだなんて干してた布団まで」
「そう、布団が…布団が…あ…ぢぎれる…」
「そう布団が吹っ飛んだって…え、首が吹っ飛んだ……………………こい……ってこい……かかってこい……かかってこいやあ！…え？嘘嘘、嘘やてごめげふ！」

「教授…これは…」
「うむ、実験は」
「大成功。ってなんでやねん！…あ、首が吹っ飛んだ」