あったかい南極

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「僕の住む南極はあったかい所だよ」とペンギンさんから聞いて寒がりの北極の白くまくんは「行ってみたい」と思った。

「南十字星を目指せばいいんじゃない?」とペンギンさん。
あれからいく年か過ぎ、白くまくんは南極に着いた。
冷たい風が吹き荒れる。北極より確実に寒い。震える白くまくん。
このままじゃあ・・と意識が遠のいていく時、老婆ペンギンがやってきた。
「お前は何故一人なのじゃ?」
「僕は北極という所から来ました。そこではいつでも一人でいて仲間なんて..」
「ここは一人では生きていけないよ。こうやってみんなで集まり助け合いながら冷たい風から身を守るんだ」
ペンギンの群れはくるくると中に居た者は外へ、外に居た者は中へと移動しながら寒い環境を耐えていた。
「そこに居ては寒いだろ。真ん中に入って温まりな」老婆ペンギンが白くまくんを導いた。
「あったかい」
ペンギンさんが言っていたことが分かった。
ファンタジー
公開:19/03/17 18:17

まりたま

いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。

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