午後三時

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緩く巻いた毛先があなたの指に掬われる。何の変哲も無い午後三時のことだった。

ちょっと小腹でも空きませんかとつぶやくわたしの赤らんだ頬に気づかないほど鈍感なあなたでもなく、くすりと微笑ってあなたは摘んだままの髪に口付けを落とす。

嗚呼、もうだめだわ。

骨抜きにされた身体があなたに凭れた。
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公開:19/03/16 07:35

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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