勝手だ

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胸を抉る君の偽りのない一言はまるで鋭利な刃物のよう。

夕暮れの終わりの紫色の空の手前に佇む君が怒りを堪えきれない瞳で穴が空きそうなほど僕を見つめる。

嫌だなんて物の分別もつかない子どものようなことを叫んでその細い手のひらで僕の頬を殴る。

勝手だ。

君も僕もあまりに勝手で互いを傷つけ合う。
青春
公開:19/03/17 10:01

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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