雨の中

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ひとつ寄せればひとつ離れてひとつ進めばひとつ戻って。

果てのない追いかけっこのようだとこぼれた白い息は果たしてため息だったろうか。

強まるばかりの雨の中を駆け足で往く。

裾を汚す泥跳ねにも気を止めず足を止めぬ。

今逢わなければもう一生逢えないような気がする。

少女は雨音に彼の名を紛らせた。
恋愛
公開:19/03/15 07:08

きざはし(@kuruizaki63)と同一人物。
140字小説を書きます。

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