たった5分の奇跡
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夕方のスーパー、前にいる人がカップ麺を落とした。
「落としましたよ。」
いつかよく食べたカップ麺。顔を上げるとくしゃっと笑う彼がいた。
私がいなくても彼は今まで通りカップ麺を食べて元気に生きている、そんな当たり前のことを思った。そしてこれからも彼が彼のままいられるように思った。願った。
「実は明日から実家戻るんだ。」
あと1日ずれていたらもう会えなかった。かといって会う約束を取り付けることは必要以上の意味を持たせてしまうことになっただろう。
各々の生活の延長線上で、こんなにも自然に再会し、自分の中から素直に彼の幸せを願う気持ちが沸き起こり、それとなく伝えられるということは出来すぎた奇跡だと思った。
何かあるとしか思えないようなことがある。こんなことが起こってしまう私の人生をなんだか信じられる気がした。そして、私の人生の大きな流れが今変わろうとしているのを感じた。
「落としましたよ。」
いつかよく食べたカップ麺。顔を上げるとくしゃっと笑う彼がいた。
私がいなくても彼は今まで通りカップ麺を食べて元気に生きている、そんな当たり前のことを思った。そしてこれからも彼が彼のままいられるように思った。願った。
「実は明日から実家戻るんだ。」
あと1日ずれていたらもう会えなかった。かといって会う約束を取り付けることは必要以上の意味を持たせてしまうことになっただろう。
各々の生活の延長線上で、こんなにも自然に再会し、自分の中から素直に彼の幸せを願う気持ちが沸き起こり、それとなく伝えられるということは出来すぎた奇跡だと思った。
何かあるとしか思えないようなことがある。こんなことが起こってしまう私の人生をなんだか信じられる気がした。そして、私の人生の大きな流れが今変わろうとしているのを感じた。
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公開:19/03/15 11:14
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