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その年は春にならずにずっと冬が続いていました。三毛猫のソラはポカポカの陽気が待ち遠しくて仕方ありません。北風にどうして春にならないのかと尋ねると「春一番が桜に挨拶しなきゃ春にならないんだ」と教えてくれました。
「僕が頼んでみるよ」
こうしてソラは旅に出ました。
途中、冬眠している熊に会いました。
「食べ物が無くて…」
「僕に任せて」
燕のつがいにも会いました。
「巣を作って卵が産めないの」
「僕に任せて」
そら豆の兄弟にも会いました。
「早く大きくなりたい」「なりたい」
「僕に任せて」
その後も沢山の動物や植物に会いました。そして、ようやく山の頂上で春一番を見つけました。
「お願い。桜に挨拶してよ。皆困ってるんだ」
春一番は「仕方ないな」と立ち上がり、ビュウと山を降りました。すると桜はすぐに満開になりました。
ソラは大きく伸びをしてコロンと転がりました。
「これでゆっくりお昼寝できる~」
「僕が頼んでみるよ」
こうしてソラは旅に出ました。
途中、冬眠している熊に会いました。
「食べ物が無くて…」
「僕に任せて」
燕のつがいにも会いました。
「巣を作って卵が産めないの」
「僕に任せて」
そら豆の兄弟にも会いました。
「早く大きくなりたい」「なりたい」
「僕に任せて」
その後も沢山の動物や植物に会いました。そして、ようやく山の頂上で春一番を見つけました。
「お願い。桜に挨拶してよ。皆困ってるんだ」
春一番は「仕方ないな」と立ち上がり、ビュウと山を降りました。すると桜はすぐに満開になりました。
ソラは大きく伸びをしてコロンと転がりました。
「これでゆっくりお昼寝できる~」
ファンタジー
公開:19/03/15 00:00
春の雪✕童話
ベリショーズに出没する人。
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のりてるぴか