スピーチドローン

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私が登壇した。
というのも、壇上にいるのは私ではない。
私そっくりに作り上げたドローンである。
肝心の私は袖口から操縦をしている。
何を隠そう、私は大のあがり症だ。
卒業式のスピーチをやらされる事になり、何がなんでもやりたくない私は大枚を叩いてスピーチが出来るドローンを特注したのであった。
見よドローンが小刻みに震えているあの感じ。
リアリティがあって誰も気づいていないではないか。
緊張している様が伝わって来賓の方々もすすり泣きしている。
サービスにもっとぷるぷるさせて上げよう。ぷるぷるぷるぷる。
音声ボタンを押そうとしたその時、会場内に大きな声が響き渡った。
「バッテリーの残量が足りません。充電をして下さい。」
さっきのサービスでバッテリーを酷使したらしい!
大きなどよめきの中に堂々とした姿で私のドローンは主張し続けた。
「バッテリーの残量が足りません。充電をして下さい。バッテリーのざ
SF
公開:19/03/14 12:00
更新:19/03/14 11:30

林 孝光( 東京 )

普段は四コマ漫画を描いたり、イラストを描いて遊んでいます。

ショートショートは中学生の時に筒井康隆先生に出会って衝撃を受けて、星新一先生、藤子F不二雄先生と手を伸ばして読み漁り自分なりに執筆をしていました。

よろしくお願いします❣️

ショートショートの漫画も執筆しています。

漫画ブログ

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