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大学の近くのシェアハウスに入居しようと思ったのは、過保護な両親から離れたかったのが主な理由だ。同じ大学に通う年齢も性別も違う誰かと一緒に暮らすというのは、不安もあったが新生活への期待の方が大きかった。隣の部屋にはどんな人が住んでるんだろう。これから一緒に暮らすんだから挨拶に行くべきだよな。部屋をノックすると奥から「はーい」と声が聞こえた。
ちょっと待て、この声は…。
カチャリ
「あら、喜雄」
「あら、喜雄じゃねーよ!なんで母さんが隣にいるんだよ!」
「喜雄が心配で、一緒に引っ越しちゃった」
「バカか。って言うか、ここ大学生専用だろ!」
「喜雄が心配で、一緒の大学合格しちゃった」
「頭いいじゃねーか。父さんが可哀想だろ!」
なんとかしてもらおうと父の携帯に電話した。すると、もう一つ隣の部屋からタイミングよく着信メロディが聞こえてきた。
「これからも家族一緒よ」
「父さんも合格したのかよ!」
ちょっと待て、この声は…。
カチャリ
「あら、喜雄」
「あら、喜雄じゃねーよ!なんで母さんが隣にいるんだよ!」
「喜雄が心配で、一緒に引っ越しちゃった」
「バカか。って言うか、ここ大学生専用だろ!」
「喜雄が心配で、一緒の大学合格しちゃった」
「頭いいじゃねーか。父さんが可哀想だろ!」
なんとかしてもらおうと父の携帯に電話した。すると、もう一つ隣の部屋からタイミングよく着信メロディが聞こえてきた。
「これからも家族一緒よ」
「父さんも合格したのかよ!」
青春
公開:19/03/12 17:31
更新:19/03/12 20:40
更新:19/03/12 20:40
月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。
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