『修羅場』
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重厚な場の雰囲気。緊張感が張り詰めピリついた空気感が漂う。言葉が無力化していく…。
修羅場……。
舞台は自宅から歩いて11歩で着く『コンビニ』
妻はレジ係。夫は客。
60年という、いくつもの夫婦生活という修羅場をくぐり抜けて来た二人。
妻は90歳、夫も90歳。
そして妻は品出し、レジ打ち、棚卸と数多くの業務をこなし、夫は立ち読み、コピー、各種チケットの事前予約をコンビニ設置複合機で使いこなす。
まず夫が出陣する。「これお願いします」
『週刊誌 大人ジャブ』をカウンターへそっと差し出す。
妻はマニュアル通り冷静に接客する。
「税抜き270円、税込み297円でございます」
完璧な対応だ。
夫は黙って釣銭なく代金を差し出す。妻はレシートのみを相手の手に触れないよう渡す。
夫は帰り際に言う。「ありがとうございました」
妻は黙ってお辞儀だけする。修羅場は毎日続いていく……
修羅場……。
舞台は自宅から歩いて11歩で着く『コンビニ』
妻はレジ係。夫は客。
60年という、いくつもの夫婦生活という修羅場をくぐり抜けて来た二人。
妻は90歳、夫も90歳。
そして妻は品出し、レジ打ち、棚卸と数多くの業務をこなし、夫は立ち読み、コピー、各種チケットの事前予約をコンビニ設置複合機で使いこなす。
まず夫が出陣する。「これお願いします」
『週刊誌 大人ジャブ』をカウンターへそっと差し出す。
妻はマニュアル通り冷静に接客する。
「税抜き270円、税込み297円でございます」
完璧な対応だ。
夫は黙って釣銭なく代金を差し出す。妻はレシートのみを相手の手に触れないよう渡す。
夫は帰り際に言う。「ありがとうございました」
妻は黙ってお辞儀だけする。修羅場は毎日続いていく……
その他
公開:19/03/10 20:47
更新:20/05/27 19:47
更新:20/05/27 19:47
ちょっと奇妙な手法を好んで書いてます!
読みづらかったらすみません。
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