忠冷蔵八庫う
2
4
とある所に八庫うと言う主人に忠実な冷蔵庫がいた。
毎日主人の帰りを待つ為に駅前にのっしのっしとやってくる。
ところがいつぞやから主人は駅に現れなくなり、それでも八庫うは雨の日も雪の日も駅前で主人の帰りを待っていた。
主人想いの姿に人々は涙を流し、忠冷蔵八庫うと呼ぶようになった。
そんなある日、男と八庫うが揉めていた。
男は戸の中身を出せと申し立てている。
八庫うは必死に抵抗した。
日頃から姿を見ている私は八庫うを救うべく、男に事情を聞いた。
男は実は八庫うの主人だった。
仕事の出張でしばらく留守をしていただけだった。
賞味期限が近い物を捨て、スーパーで今夜の食事を買って入れようとしているだけなのだが、何故だか八庫うは拒むのだと言う。
私と主人は協力し、二人がかりで無理矢理八庫うの戸を開けた。
中は空っぽだった。
どうやら盗み食いをしたのをバレたくなかったらしい。
毎日主人の帰りを待つ為に駅前にのっしのっしとやってくる。
ところがいつぞやから主人は駅に現れなくなり、それでも八庫うは雨の日も雪の日も駅前で主人の帰りを待っていた。
主人想いの姿に人々は涙を流し、忠冷蔵八庫うと呼ぶようになった。
そんなある日、男と八庫うが揉めていた。
男は戸の中身を出せと申し立てている。
八庫うは必死に抵抗した。
日頃から姿を見ている私は八庫うを救うべく、男に事情を聞いた。
男は実は八庫うの主人だった。
仕事の出張でしばらく留守をしていただけだった。
賞味期限が近い物を捨て、スーパーで今夜の食事を買って入れようとしているだけなのだが、何故だか八庫うは拒むのだと言う。
私と主人は協力し、二人がかりで無理矢理八庫うの戸を開けた。
中は空っぽだった。
どうやら盗み食いをしたのをバレたくなかったらしい。
その他
公開:19/03/12 12:00
更新:19/03/12 11:55
更新:19/03/12 11:55
普段は四コマ漫画を描いたり、イラストを描いて遊んでいます。
ショートショートは中学生の時に筒井康隆先生に出会って衝撃を受けて、星新一先生、藤子F不二雄先生と手を伸ばして読み漁り自分なりに執筆をしていました。
よろしくお願いします❣️
ショートショートの漫画も執筆しています。
漫画ブログ
http://takahaya4.hatenablog.com
Instagram
https://www.instagram.com/haya4taka32
ログインするとコメントを投稿できます