予言

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「見舞いに来たけど元気そうだな」
「元気なもんか」
「泣くな、何があった?」
「昨日、俺は世界を救った」
「頭か…」
「違う!コレだ」
「予言アプリ?」
「ああ、このアプリは同時に二つの予言をして、必ずどちらか一方だけが当たる」
「面白そうだな、それで?」
「予言の結果は『恋ガ終焉ヲ迎エル』『世界ガ終焉ヲ迎エル』だった」
「あぁなる…それで布団に引きこもりか。その…元気出せ、俺にできる事はあるか?」
「ある!お前もこのアプリを使ってみせろ」
「いいけど」
『春ナノニ好キナ子ニフラレル』
『雪ニフラレル』
マジか…
「よっしゃ!元気出た、ありがとう」
「オイ!」
翌朝、学校に遅刻した。
いい友達を持ったせいで寝つきが悪く、出るのが遅れたせいもある。
「今朝、遅刻してたね、私、見てたよ」
近頃よく話す…まあ予言の子だ。
「道に迷ったおばあさんを助けたりして」
「これは雪でも降るんじゃないかな」
SF
公開:19/03/11 19:02
更新:19/03/11 23:50
月の音色 春の雪

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