ピンクベージュ
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いつの間にか縦長に伸びていた爪は綺麗にムラなくピンクベージュに塗られている。
ビールで程よく酔っ払った私は妹の手を取って指をなぞった。
「いいじゃんその爪。」
比べて私の爪は不恰好。短い横長の爪だ。
「指が長く見えるんだってさ」
妹はこう言った。
白いツリーに青のライト。
なんの曲かわからないがそれに合わせてキラキラと点滅していた。
もうクリスマスか。
心地良い冷気が火照った頬を冷やした。
丁度バックナンバーのクリスマスソングが車内に流れている。
街灯や信号がキラキラと光った。
まるでクリスマスツリーの装飾だ。霞んだ目にはそううつった。
曲の終わりを車のエンジン音がかき消す。
物事ははっきり見えない方が美しいのかもしれない。
わたしはふとそう思ってインディゴブルーの空を見上げた。
吸い込まれそうになった。
否、吸い込まれたかったのかもしれない。
ビールで程よく酔っ払った私は妹の手を取って指をなぞった。
「いいじゃんその爪。」
比べて私の爪は不恰好。短い横長の爪だ。
「指が長く見えるんだってさ」
妹はこう言った。
白いツリーに青のライト。
なんの曲かわからないがそれに合わせてキラキラと点滅していた。
もうクリスマスか。
心地良い冷気が火照った頬を冷やした。
丁度バックナンバーのクリスマスソングが車内に流れている。
街灯や信号がキラキラと光った。
まるでクリスマスツリーの装飾だ。霞んだ目にはそううつった。
曲の終わりを車のエンジン音がかき消す。
物事ははっきり見えない方が美しいのかもしれない。
わたしはふとそう思ってインディゴブルーの空を見上げた。
吸い込まれそうになった。
否、吸い込まれたかったのかもしれない。
その他
公開:19/03/09 05:35
間違えてアカウント2つになってしまい、
もう1つの方は消しました。こっちのアカウントがメインです。
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