できるかな

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宇宙人のゴン平くんが駅前にいた。茶色の体毛に赤い鼻、小さな目と黄色帽子をかぶってる。
「ゴン平くん。何やってんの?」
「ウゴウゴ」何言ってるかわからない。するとどこからともなく、マッチと木の棒が出てきた。そして自分を指差している。
「マッチと棒とゴン平くん?」私は聞いた。「ウゴウゴ」と首を横に振る。今度は自分の体毛を引っ張りはじめた。「マッチと棒と毛?あ〜待ちぼうけ!?」「ウゴウゴ」と大きく顔を縦に振る。面倒くさい。
「で、誰待ってんの?」
急に目尻が下がりゴン平くんは小指を立てた。「彼女?」「ウゴウゴ」と顔を縦に振る。えっマジ!私居ないのに!
どこからともなく紙とハサミが出てきて「でっきるかなっ でっきるっかなっ♪」とどこからともなく曲が流れ、ゴン平くんは紙をチョキチョキして男の人を作ってる。私に向かって「ウゴウゴ」言っている。「なになに、私に..彼氏が..できるかな?うるさいわ!」
その他
公開:19/03/10 08:15
更新:19/03/12 14:20

まりたま

いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。

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