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彼女から貰ったチョコを口にする。中からどろりとした液体が溢れた。
「変わったチョコだね」
彼女は悪い笑みを浮かべる。
数分後、気分が悪くなってきた。体が熱っぽい。視界がぐらつく。もしかして、さっきのチョコに毒が入っていたのでは!?
彼女に聞こうも呂律が回らなくなってきた。ああ、僕は信じていた彼女に毒殺されてしまうのか…畜生!絶対化けて出てやるからな!
彼女は涙に濡れる僕の頭をそっと膝の上に載せた。
「貴方はこうでもしないと休んでくれないでしょ。仕事も大切だけど、体はもっと大切にね。それとさっきのチョコはウイスキーボンボンよ」
彼女の声が耳に入る。途端に恥ずかしくなった。
僕は少しでも愛する彼女を疑ってしまった!ごめん。ごめんよ!
彼女の指先が僕の頬をくすぐる。僕はそのまま眠りに落ちた。

「僕、酔っている時、変なこと言っていなかった?」
「全然」
目を覚ました僕に彼女は悪い笑みを浮かべた。
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公開:19/03/09 18:54

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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