みっしつのへや

名探偵ホールズは訊く「完全なる密室な訳だな、ワシントンくん」
「はい、ホールズさん」と助手のワシントンが答える。
「確かこの部屋は天井付近に窓が一つ。あとはこの扉のみだな？」名探偵ホールズは入ることの出来ない密室の部屋を思い出していた。
「はい。あとは天井に換気扇があるくらいです」ワシントンが言った。
「換気扇かぁ。人の出入りは難しいなぁ」「はい」
2人は部屋へ入ることを考えていた。
「扉を開ける方法が分かりました！」通路から女探偵ポワロンが急ぎ足でやってきた。手にはハンガーを持っている。
「このドアの隙間に針金ハンガーをひっかけて引っ張れば行けます！」
早速ポワロンはドアの隙間に針金ハンガーを入れ、慎重に鍵の部分に引っ掛けた。
「せぇーの」の掛け声と共に思っ切り引っ張っると『ガチャ』。
「開いたー」3人は大喜び。
「これでママに怒られずにすんだぁ」
密室トイレの鍵事件は無事解決した。