タンサン水

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体が重い。動きも鈍い。
隣で働く先輩の動きはキレッキレ。細かいところまでよく気がつく。

『いいものあげる。』
そう言いながら先輩は一本のボトルをくれた。
水?
あ、でも泡が出てる。

喉は乾いていなかったが、とりあえずいただくことにした。

コキュ
コキュ…

ふわふわしてシュワっとして…。

ん…?んんっ!?
なんだこれ!!
体が軽くなる!

『なんですかこの…炭酸!?』
興奮して煙が出た。

『ふふ。単3水よ。』
あの時の先輩のドヤ顔は一生忘れない。

その日箱買いしたのは言うまでもなく。
日々充電不足な私達にとって『単3水』は最高のドリンクだ。
持久力と馬力がやや弱いが、過剰摂取による健康被害もない上に、ドラッグストアで月3回も安売りするのだからこれを考えた人は天才だ。


『今日も働くぞ!』

それにしても…
主は毎日毎日屋敷中を汚しまくって。
まったくとんでもないブラック主だ。
ファンタジー
公開:19/03/06 20:00

ミサコ

とあるイベントでショートショートにはまり、新たな趣味にしたい!と、思い書いてみようと始めました。
超がつく素人です…。
無自覚でどなたかの作品を引用しているかもしれません。その時は優しくご指摘お願いいたします…m(_ _)m
よろしくお願いいたします。

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