神様は知っていた

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「なんでこんなことになるのよぉ」私は仕事で起きた出来事に心が苦しくて辛くて死にたくなってきた。
この仕事に就かなきゃ良かった、と心底思った。10年前、一つの大きな夢を抱いてこの仕事に就いた。
「はぁ〜」大きなため息をついた時、『ボワッ』と白い煙が立ち上がり白ひげの人が立っていた。
「10年前に戻してやろうか?」と白ひげの人が言った。
「はっ?誰?」私は尻込みしながら言った。
「私は神様。お前の願いをきいてやろう」
「私の願い?10年前に戻る?」
「そうじゃ、10年前に戻って10年前のお前に話をすれば良い」
「10年前の私に話をする...そして今の現状を伝える...」
「そうじゃ」
「10年前の私。ん〜きっと『何で言うことを聞かなきゃいけなの!あなたは失敗したけど、私はしないから!』とか言って聞く耳持たないだろうなぁ」
「どうするのじゃ?」
「行かないです」
なんか笑えてきた。まだやれる。
その他
公開:19/03/02 18:34

まりたま

いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。

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