ミントとハンカチ カレンダー刑事 vol.2

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「では、現場に落ちてたハンカチに?」
部長の問いに、カレンダー刑事は説明した。
「ええ、それに“ミント”が付着してたんです。しかも多量に」
「ほう」
「ハンカチは、女物か男物か分らなかったんですが、私は男物だと思って、周りの人物を調べたんです」
「ふむ」
「するとそれは、被害者の男がほれていた女の、男友達の、長距離トラックのドライバーのハンカチだった」
「ホシはそいつか」
「ええ。多量のミントは、香りを楽しむためでなく“眠気覚まし用”に使うんです。夜間の運転の時にね」
「鋭い推理!お手柄だ!」
「いえ、どうも。ところで部長、今日3月10日は『ミントの日』なんですよ」
「(また、始まったか..)」
「3(ミン)月10(ト)日でね。3月がフレッシュなイメージ、という理由もあります。虫よけにも使い、医療にも使われてて、これが...」
事件解決のご褒美?に、部長は長い話にいつも、付きあうのだった。
ミステリー・推理
公開:19/03/02 16:04
更新:19/03/03 10:45
刑事ドラマ カレンダー刑事

tamaonion( 千葉 )

雑貨関連の仕事をしています。こだわりの生活雑貨、インテリア小物やおもしろステーショナリー、和めるガラクタなどが好きです。

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