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大きく揺れる瞳はまるで何かに怯えているかのようでわたしはつい目を逸らす。

その気持ちを知っていたから。

痛いほど分かってしまったから。

ぽつぽつと泣き出した空を見上げることも今はできずに色を濃く変える地面を見つめる。

視界の中にそれ以外の何も入らないように。

何者の姿も目に映さないように。
その他
公開:19/03/03 08:01

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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