八百屋のお七くん

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ひとめ会ったその日から、こいの花咲くこともある♪

先生。これはまぎれもなく、こいです。
僕は生徒であなたは先生。ついでに男同士で、ついでのついで、3日前の入学式で出会ったばかりだとしても。僕の熱い思いは、誰にも止められない。

先生。あなたの声を聞くたび、高鳴る胸。僕はあなたに首ったけ。だからこれは絶対完全に、こいです!
僕の12年と少々の人生経験によれば、あなたは必ず来る。この指をほんの数センチ動かせば……

えいっ!


ジリリリリリリ!!!

「きぃ~さ~まぁぁぁぁ~~~っっっ!!!!」
バンザイ!さすが先生。想像以上だ。
この耳をつんざく叫び。脳みそまでしびれそう。非常ベルもかき消すあなたの声なら、伝説のグラスクラッシュ(声の振動でガラスを破壊する奥義)すら夢じゃない!

ということで。
当面あなたには、僕のこい(故意)に付き合ってもらいます♡
次は、職員室にかんしゃく玉テロだ!
青春
公開:19/03/01 00:00
八百屋お七 悪ガキVer.

創樹( 富山 )

創樹(もとき)と申します。
前職は花屋。現在は葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書き(もどき)をしております。
小石 創樹(こいわ もとき)名にて、AmazonでKindle書籍を出版中。ご興味をお持ちの方、よろしければ覗いてやって下さい。
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ベリーショートショートマガジン『ベリショーズ』
Light・Vol.6~Vol.12執筆参加
他、note/monogatary/小説家になろう など投稿サイトに出没。

【直近の受賞歴】
第一回小鳥書房文学賞入賞。2022年6月アンソロジー出版
愛媛新聞超ショートショートコンテスト2022 特別賞受賞

いつも本当にありがとうございます!

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