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メガソーラー発電の効率が低下し、現地でパネル等の盗難が発生していないかどうかを調べるため、私はスタッフと現地へ向かった。
平地に見渡す限り続くパネル。その中央区画にエラーが出ていた。早速ドローンを飛ばす。
「あ! 割れています!」
パネルに放射状のヒビを確認した。そのヒビの中央に何かがある。ズームすると、それは干からびた人間だった。破損パネルは34枚。その全てに人間が横たわっていた。
警察と救急とを待って、現場へ向かう。パネルの下の薄暗く乾いた砂地を中腰のまま歩くこと30分。現場近くへ到達した。
「あっ!」という声がして、スタッフの一人が足元のすり鉢状の凹みにはまった。助けようとした警官も足を取られ、大量の砂が噴射した。我々は撤退を余儀なくされた。その途中、さらに三名が呑まれ、激しい音と振動とが何度も響いた。
脱出後、ドローンで確認すると、新たに五枚のパネルが破損していた。
平地に見渡す限り続くパネル。その中央区画にエラーが出ていた。早速ドローンを飛ばす。
「あ! 割れています!」
パネルに放射状のヒビを確認した。そのヒビの中央に何かがある。ズームすると、それは干からびた人間だった。破損パネルは34枚。その全てに人間が横たわっていた。
警察と救急とを待って、現場へ向かう。パネルの下の薄暗く乾いた砂地を中腰のまま歩くこと30分。現場近くへ到達した。
「あっ!」という声がして、スタッフの一人が足元のすり鉢状の凹みにはまった。助けようとした警官も足を取られ、大量の砂が噴射した。我々は撤退を余儀なくされた。その途中、さらに三名が呑まれ、激しい音と振動とが何度も響いた。
脱出後、ドローンで確認すると、新たに五枚のパネルが破損していた。
ホラー
公開:19/02/28 09:15
星新一さん「おーい でてこーい」
リスペクト
星新一さんのようにかっちりと書く素養に乏しく、
川端康成さんの「掌の小説」のように書ければと思うので、
ショートショートとはズレているのかもしれないです。
オチ、どんでん返し、胸のすく結末。はありません。
400文字、おつきあいいただければ幸いです。
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