お茶漬け流星群
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「このお茶漬け、ただのお茶漬けとは違うんだよ」
そんな風に話し始めたのは友人Aだった。
その手には、お茶漬けのもとが小分けにされた袋が握られている。袋には、“サケ座流星群”と印刷されている。筆で書かれたみたいな文字だ。
「いったいどこが違うんだ?」
「それは実際に使ってみてのお楽しみ。ほら、やってみろよ」
僕は彼に言われた通り、袋の中身をごはんの上に開けてお湯を注ぐ。かやくがぐるぐると茶碗の中でおどる。
しばらくすると彼は、おもむろに部屋の電気を消し始めた。
「ん?何で電気を消したんだ?」
「まあ、見てろって」
言われて茶碗に視線を戻す。すると。
急にかやくが、ぱあっと青白く光り始めた。プルプルと震えて、はじけ飛ぶ。
それをきっかけに、次々と青い閃光が部屋中を飛び交った。時々、光の粒がサケの形になっては解けて、ひろがる。
飛び交うかやくは夜空の流星群よろしく、美しく瞬いた。
そんな風に話し始めたのは友人Aだった。
その手には、お茶漬けのもとが小分けにされた袋が握られている。袋には、“サケ座流星群”と印刷されている。筆で書かれたみたいな文字だ。
「いったいどこが違うんだ?」
「それは実際に使ってみてのお楽しみ。ほら、やってみろよ」
僕は彼に言われた通り、袋の中身をごはんの上に開けてお湯を注ぐ。かやくがぐるぐると茶碗の中でおどる。
しばらくすると彼は、おもむろに部屋の電気を消し始めた。
「ん?何で電気を消したんだ?」
「まあ、見てろって」
言われて茶碗に視線を戻す。すると。
急にかやくが、ぱあっと青白く光り始めた。プルプルと震えて、はじけ飛ぶ。
それをきっかけに、次々と青い閃光が部屋中を飛び交った。時々、光の粒がサケの形になっては解けて、ひろがる。
飛び交うかやくは夜空の流星群よろしく、美しく瞬いた。
ファンタジー
公開:19/02/28 12:00
更新:19/02/28 06:14
更新:19/02/28 06:14
たくさん物語が作れるよう、精進します。
よろしくお願いします!
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