SSSay-GoodBye-Another...SSS-G-Leaps-the-World-SSS...
9
14
灰色の草原。
赤色の深海。
紫色の火口。
私は世界を廻った。
目まぐるしく移り変わっていく世界に、軽い眩暈がした。
灰色の草原に戻ると、風が私に向かって吹いた。
左目を瞑ると、青い何かが見えた。
地球。
私が生まれて、育った星。
外側から見ると、こんなに青いんだ。
右目を瞑ると、大っ嫌いな私が見えた。
ねえ私。
もう疲れたよ。
戻りたいよ。
ねえ私。
お願い。
最初で最後のお願いだから。
私と青が、混ざって弾けた。
「きれい」
その言葉に気が付くと、学校の、いつもの教室。
前の席の女子がこちらを見ている。
青いヘアバンド。
青い縁の眼鏡。
青い……匂い?
「青が好きなの?」
思わず彼女に訊いていた。
「うん。あなたの目とおんなじ」
左目を瞑ったが、何も見えない。
でも、青を感じた。
右目を瞑っても、何も見えない。
でも、何かを感じた。
世界はどこへ?
私はここに。
赤色の深海。
紫色の火口。
私は世界を廻った。
目まぐるしく移り変わっていく世界に、軽い眩暈がした。
灰色の草原に戻ると、風が私に向かって吹いた。
左目を瞑ると、青い何かが見えた。
地球。
私が生まれて、育った星。
外側から見ると、こんなに青いんだ。
右目を瞑ると、大っ嫌いな私が見えた。
ねえ私。
もう疲れたよ。
戻りたいよ。
ねえ私。
お願い。
最初で最後のお願いだから。
私と青が、混ざって弾けた。
「きれい」
その言葉に気が付くと、学校の、いつもの教室。
前の席の女子がこちらを見ている。
青いヘアバンド。
青い縁の眼鏡。
青い……匂い?
「青が好きなの?」
思わず彼女に訊いていた。
「うん。あなたの目とおんなじ」
左目を瞑ったが、何も見えない。
でも、青を感じた。
右目を瞑っても、何も見えない。
でも、何かを感じた。
世界はどこへ?
私はここに。
ファンタジー
公開:19/02/28 00:39
構成の凝った作品が好きです。
雑絡みOK!
電子書籍発売中:
https://www.amazon.co.jp/undoodnu/e/B07MK93FWK
Twitter:
https://twitter.com/undoodnu
note:
https://note.com/undoodnu
タップノベル:
https://tapnovel.com/writers/15521
アルファポリス(漫画など):
https://t.co/dsJrZRgEKC
ベリーショートショートマガジン「ベリショーズ」参加&編集&IT技術顧問:
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07PDJ6QPL
ログインするとコメントを投稿できます