回顧

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どうせなら、許せないままのほうがずっと楽だった。

あなたの指先が私の頬で怯えるように震える。

幾年越しの夢を泡沫にしたがって表情を崩す。

臆病な人。

そんなあなたのことを私だって笑えはしないけれど。

波打ち際のようにあなたの背で空が揺れる。

広がる波紋のようにあなたの瞳の中にいる私が揺れる。
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公開:19/03/01 06:45

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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